カラット数とは何か?しっかりと理解すべき3つの意味

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婚約指輪を購入する際などに耳にする「カラット」。

何となくの理解しかしていない人も少なくはないだろう。

本記事では、カラット数に関する3つの意味を紹介している。

実はカラットという単位は「宝石の質量単位(ct)」の他、「金の純度の単位(K)」として用いられている。
※但し宝石と金では計算方法が異なるため、両者は同じ単位ではないが語源は比重という同じ単語から生まれた言葉である。

カラットに関して何となくの理解しかしていない人からすれば、“ダイヤモンドの価値を決めるもの”としての認識が多いだろう。

もちろん、それも間違いではない。

しかし上記に示したように、カラットはダイヤモンドのみに用いる言葉ではないのだ。

ここでは、ダイヤモンドにおけるカラット数の意味を解説していく。

贈る側も、贈られる側も、(もちろん自分用に購入する人も)しっかりとした認識をして、その価値を理解しよう。

1.カラット(ct)は大きさの単位ではない

冒頭で触れた通り、カラットは「宝石の質量単位」や「金の純度の単位」として用いられている。

ダイヤモンドにおけるカラット(ct)を大きさの単位だと勘違いしている人が多いようだが、実際は重さの単位である。

もちろん、カラット数が多ければその分サイズは大きくなる。
「〇〇カラットの大粒ダイヤ」とTV番組で紹介されることが多いため、“カラット数=宝石のサイズ”という認識をしている人が多いのではないだろうか。

実際には重さに対する単位であるのだが、0.1カラット増える毎にその直径は0.6~0.8㎜ほど大きくなるとされているため、大型ダイヤ=カラット数が大きいというのも決して間違っている訳ではない。

ただし、1つの宝石の重さを表す場合と、ジュエリーに使われている宝石の総重量を表している場合があるため、“ダイヤモンドのサイズ”だと思っているとあらぬ勘違いをしてしまう可能性がある。

通販番組のジュエリー紹介などで、「〇〇カラットのダイヤを使用」と表記されている時には、使用されている宝石全体の重さなのか、一点の宝石あたりの重さなのかをしっかりと確認しておくことが大切である。

こういった側面からも、カラット数=重さの指数であるという理解は大切である。

カラット数の基準とは?

冒頭でも触れたが「カラット」はダイヤモンドだけに使われる単位ではなく、宝石の質量を表すものである。

サファイアでもルビーでも「カラット」を使い、この時の単位記号は「ct」となる。

1ctあたりの重量は200㎎(0.2g)。
語源の元を辿ると、古代ギリシャで使われいた宝石の重さ単位「デイゴ(イナゴマメ)何粒分の重さか?※」という単位が元なっていると言われる。
(※イナゴマメの乾燥種子は1粒あたり約0.2gでほぼ均一されており、当時は重さの指数としても広く活用されていた。)

ただし、この「ct」という単位記号は国際単位系 (SI)で定められている単位ではない。
(※国際単位系 (SI)とは……メートル法の後継単位系。国際的に定められた単位系。例/秒数を「s」、メートル数を「m」、キログラムを「kg」で表すなど、国際的に定められている統一の表記方法を国際単位系と呼ぶ。)

しかしながら、世界的に宝石の計量単位としてカラットを使用しているため、日本でも宝石の質量の計量に限って使用することを認めている単位なのだ。

なお、ダイヤモンドにおける「ct」は、そのダイヤモンドの総合的な品質を決める4C(Carat・Cut・Color・Clarity)のうちのひとつであり、購入の際に最も注視されるポイントでもある。

2.カラット数は価格の指数

【1ctあたりの概算価格例】
※価格は日々変動するため、あくまで執筆時点の参考目安です。

重さ高グレード低グレード0.1ct単価(高グレード)
0.3ct¥166,700¥56,800¥55,567
0.4ct¥212,300¥61,300¥53,075
0.5ct¥349,700¥78,800¥69,940
0.7ct¥366,600¥102,200¥52,371
0.9ct¥597,800¥144,800¥66,422
1.0ct¥950,000¥205,900¥95,000
※高グレード=(D,VVS1,Excellent) ※低グレード=(J,SI1,GOOD)

ダイヤモンドのカラット数は、価格の指数としての意味も持つ。

カラット数が大きくなればそのダイヤの価格もまた上がる。

カラット数が2倍になればダイヤの価格も倍以上に、1ctを超える重さになると0.1ctあたりの単価が大きく上昇していることが分かる。

ct数はダイヤモンドの総合的な価値を決める品質基準の4cに含まれているため、価格への影響も大きい。

カラット以外の評価による価格差も大きいので、カット品質、内包物の程度、色見といった評価も大切である。

だが筆者のイメージでは、価格=カラット数×(カット品質+内包物+色見)という具合に価格に影響するため、カラット数の違いは価格のベースと言っても過言ではないだろう。

何故そのようなことが起こるのかは以下で説明しよう。

3.カラット数は希少価値の指数

上記で伝えたように、カラット数が大きくなればその価格も比例して上がる。

これはダイヤモンドの「希少価値」が上がるためだ。

そもそも、採鉱されるダイヤモンドの大半は工業用に加工されるような低品質のものばかりである。

更に採鉱する場所は辺境地であり、採掘には莫大な費用と年月が掛かる。

こうして採掘されたダイヤモンドのうち、ジュエリーに加工できるような基準のダイヤモンドは、かなり少ないというのが現状である。

例えば、0.5カラットのダイヤモンドを採鉱しようとすれば、およそ1tもの岩を処理する必要がある。

そこまでして採鉱したダイヤモンド原石だが、原石をそのまま宝飾用として販売できる訳ではない。

原石から宝石やジュエリー用途として使える品質まで引き上げるには、研磨・カットなどの処理を施すことで、0.5ctの原石は0.25カラットくらいのサイズになって完成する。

特に1ct以上のダイヤモンドになるサイズの原石はかなり希少であり、1ct以上のダイヤモンドは大きくなるほどに単価が急騰していくのだ。

そもそも宝飾用として使えるエリート群の中から、更に品質に拘る訳なので希少価値が付くのは当然である。

ただし、希少価値=需要ではない

希少価値のあるダイヤモンドは高額になる訳だが、高額になるほど需要は落ち込んでいく。

つまり、希少価値と需要は反比例していくのだ。

価格と価値・品質のバランスが最も取れているダイヤモンド群が最も需要が高いため、資産化目的としての購入でない限りは、バランスを意識したダイヤモンドを選びが大切だろう。

前述の価格表から考えると、0.1ctあたりの単価バランスが取れている、0.7ctあたりがオススメ。

1ctのダイヤが欲しい方も、0.9ctサイズにすることで単価あたりのクレードが優れたダイヤモンドが入手できるのだ。

【1ctあたりの概算価格例】
※価格は日々変動するため、あくまで執筆時点の参考目安です。

重さ高グレード低グレード0.1ct単価(高グレード)
0.3ct¥166,700¥56,800¥55,567
0.4ct¥212,300¥61,300¥53,075
0.5ct¥349,700¥78,800¥69,940
0.7ct¥366,600¥102,200¥52,371
0.9ct¥597,800¥144,800¥66,422
1.0ct¥950,000¥205,900¥95,000
※高グレード=(D,VVS1,Excellent) ※低グレード=(J,SI1,GOOD)

ダイヤモンドの「おすすめの選び方」

では、実際にどのようなダイヤモンドを選べば良いのだろうか?

購入を考えている人にとっては重要なポイントだろう。

1.ジュエリー目的での購入(美しさ)
2.資産価値目的での購入(価格)

1.ジュエリー目的での購入
婚約指輪や装飾品としてダイヤモンドを選ぶのであれば、1ct以下で希少価値としてそこまでではないが、品質に優れた美しいダイヤモンドを選ぶべきだろう。

具体的には、マジックサイズと呼ばれる人気サイズの枠からちょっと出てしまっている物が、グレード単位の価格に優れておりコストパフォーマンスに優れているとも言えるダイヤだ。
(※一般的にマジックサイズと呼ばれるのは0.5ct/0.75ct/1ct)

敬遠されがちであるが、人工ダイヤモンドも低価格ながら美しさは天然品を凌駕するクオリティーの品も多くあるため、視野に入れても良いのではないだろうか。

2.資産目的での購入
これを考えるのであれば、需要によって価格が左右されにくい希少価値に重点を置いたダイヤモンドの購入がオススメである。

具体的には1ct以上の高グレードダイヤモンドがオススメだ。
ただし、一般的に需要が少ないトップクラスのグレードは小売店に並んでいないことが多く、宝石展やバイヤーの元に赴く必要があるため少しハードルは高い印象。

ただし、ダイヤモンドは購入・販売も流通経路によって価格差が生じるため、複数社への相見積もりは必ず行うようにしよう。

売却であれば、一括査定サイトの「宝石査定の窓口」で全国の買取店に今の価格を尋ねてみると良いだろう。

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