カラーチェンジガーネットの品質・価格の見極め方とは?

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ガーネットは赤系統の物が多いのだが、橙・黄・緑等、多彩な色合いを持っている宝石として知られている。

ブルー以外の色であれば存在すると言われるほどカラーバリエーションがある訳だが、これらは正確には、成分や屈折率、硬度も異なるものであり、実はいくつかの鉱物に分類されているのだ。

そんな個性豊かなガーネットの中でも、カラーチェンジタイプが近年注目されている。

今回は、カラーチェンジガーネットの品質や価値の見分け方をリユースのプロ目線でご紹介したい。

カラーチェンジガーネットの3つの品質基準とは?

ダイヤモンドと異なり、ガーネットを含む色石は4C※などの明確な評価基準がなく、品質の判断が難しい分類である。
(ダイヤモンドの品質・価値評価は4Cと呼ばれるカット・カラー・クラリティー・カラットを基に判断される。)

カラーチェンジガーネットは冒頭でも説明したが、様々なカラーバリエーションがある。

例えば、日光や蛍光灯の下ではブルー・グレー・ブラウン・グリーン、焚火や蝋燭・電球の下ではパープルやピンク、レッドやオレンジに変化するといった具合だ。

そんなバリエーション豊かなカラーチェンジガーネットを見極めるのであれば、「素の色見」「内包物の有無」「発色」を判断することが大切。

具体的に説明していこう。

カラーチェンジガーネットの品質評価1.素の色見

光を当てる前の色見を見る。

まずは、ガーネットの産地を見て、産地別に評価の高いガーネットの色見を検索してみてみると良い。

産地によっては出にくい色合い、特徴ある色合いがあるケースが多く、場合によっては希少性の高い色合いである可能性がある。

素の色見で評価が高いのは、一般的に色合いが深く(濃く)、宝石内が均等な色合いであることが多い。
(※色合いの深みとは、グレーがかって色合いが黒くなっているのではなく、赤なら赤色の濃さで黒ずんでいるように見えるということ。)

特に一般的に出ないと言われる青色に近い色、濃い緑色、濃い赤色などは価値が高い。

カラーチェンジガーネットの場合は、巣の色見が紫色っぽいものやグレーがかったものが多いため、素の色見が綺麗に発色していれば希少なものになってくるだろう。

カラーチェンジガーネットの品質評価2.内包物の有無

ダイヤモンドのクラリティー(内包物)と同じく、内部の傷や包物は少ない方が良い。

長い年月をかけて作られる自然の結晶であるため、宝石内部に内包物と呼ばれる小さなゴミや傷が宝石に含まれている。

一般的には、顕微鏡で10倍に拡大し、ほぼ傷が無いとされるものが最高等級になるが、全く傷が無い宝石というのは存在しない。

なので、内包物があるから価値が低くなるというより、内包物が宝石に与える影響度合いによって価値が変わると思うと良い。

肉眼で見た時に内包物が容易に確認できるレベルであれば、内包物が宝石の美しさに与える影響が大きいため、価値は当然低くなる。

一般的には、肉眼で確認してもくすみや傷が分からないレベルであれば、宝石としての価値がある一品だろう。

カラーチェンジガーネットの品質評価3.発色

これは”カラーチェンジ具合”とでも表現すると分かりやすいだろう。

実際に太陽光や蛍光灯の元で変化する発色を見て判断する。

当然ながら、色の変化具合が宝石の個体別に大きく異なる。光の屈折率やカット・内包物の違いによって、全然変わってくる。

色合いの変化が少ない物については、カラーチェンジ具合が弱いため微妙。

ただし、色が二色に分かれて発色する希少なタイプや、色鮮やかに変色して輝くガーネットは当然価値が高い。

中には、角度によって発色が変化したり、三色以上の複合タイプもあり、言葉では表せない発色をするガーネットも存在している。

元の色合いからどれだけ変化するのか?という部分も価値に関係するため、発色は様々な角度からよく確認すると良いだろう。

カラーチェンジガーネットの3つの価格基準とは?

先ほどは、カラーチェンジガーネットの品質について解説した。

この章では、価格基準について話していこうと思う。

100万円相当のダイヤモンド※の価値を100と考えた時に、大体のガーネットの価格は下記のような感じだろう。
(1カラットのダイヤで上位1割の品質をイメージ)


1カラットのロードライト(赤色)ガーネット
・ジュエリーに使われる品質(上位1割)で7千円程度
・宝石単品で価値がある最高クラス(上位3%)の品で1万円程度

1カラットのツァボライト(緑色)ガーネット
・ジュエリーに使われる品質(上位1割)で15万円程度
・宝石単品で価値がある最高クラス(上位3%)の品で30万円程度


一例だが、業界の手引書には上記のように書いてあることから、実際の宝石原価はそのくらいであると予測される。

カラーチェンジガーネットの価格基準を知り、価格の適正を考えるためにも、「希少性」「欠点」「需要」という宝石価値の基準を理解する必要がある。

カラーチェンジガーネットの価格基準1.希少性

品質の部分でも触れたが、宝石自体に希少価値があるかどうか?という部分は価格に直結している。

元の色合いも発色が良く、カラーチェンジも色鮮やかに真逆に色変化したり、正反対の二色、三色、特別な色合い(青系統)だったりすると、宝石としての希少性は当然高くなる。

一般的に出やすい色合いは希少価値が付きにくいため、あまり高額にならないこともある。

ガーネットの原産地によって出やすい色合いがあったり、産地の特徴が色濃く出ている物もある。

中には人工的な加工が加わっている宝石もあるが、それらは希少性を大きく損ねるので注意が必要。

ガーネットとしての品質・美しさは高いかも知れないが、希少性は皆無だ。

カラーチェンジガーネットの価格基準2.欠点

次に欠点の程度を判断しよう。

内包物の影響具合、傷、くすみ等、ガーネットの美しさを損ねる要素を欠点と考える。

美しさに大きく影響する欠点があればあるほど、宝石としての価値は下がるのは言うまでもない。

ただし、内包物や傷は場所によってあまり影響しないこともある。

アクセサリーとして加工した際に隠れる部分については、影響度合いはやや低い。指輪の爪部分に近い場所などがこれに該当するだろう。

一口に表すのは難しいが、「宝石の美しさに影響を与えてしまう悪い要素」が欠点である。

カラーチェンジガーネットの価格基準3.需要

最後に、需要という部分だ。

価値を掛け算してくれるような、最重要項目である。

私たちは品質が高い=価格が高いと思いがちだが、実はそうではない。

例えば、ダイヤモンドのカラット(大きさ・比重)は勿論、品質や価格に大きく影響を与えるものだが、実際には需要が高い1カラット以下のサイズに原石を砕き、研磨して流通している。

確かに大型のダイヤモンドは超高額であるが、実際に人気の高いサイズの価格帯から考えると大きさの割には安いこともあるのだ。
(※もちろん、一部の飛び抜けて大型の物は、歴史的価値が加味されることからこの限りではない。)

ガーネットとしての希少性がどれだけ高くても、欠点が少なく品質がどれだけ高くても、需要(人気)がなくては安価であるというのが現実だ。

つまり、”品質が低いから安いというのは間違い”ということでもある。

人気のある色合い、形、産地、大きさといった部分を考える必要があるだろう。

カラーチェンジガーネットが注目される理由

“青色以外の色であれば殆どある”と言われていたのですが、最近では青色のガーネットが存在していることが確認された。

これが、カラーチェンジガーネットの一つである「ベキリーブル―※」と呼ばれるタイプのもの。
(マダガスカル地方のベキリー地区で発見されたことから)

正確にはガーネットに「ベキリーブルー」と呼ばれる種類がある訳ではないため、これらを含むカラーチェンジガーネットは「ガーネット(カラーチェンジ)」として鑑別書に記載されている。

ベキリーブルーの登場に加え、ガーネットはカラーチェンジジェムの中でも比較的安価であり、定番のアレキサンドライト※と比べても数十分の一の価格帯で取引されている。
(カラーチェンジといえば、「アレキサンドライトが定番」と言われるほど有名。)

つまり、質の良い宝石が手に入りやすく、カラーチェンジという個性が若者を中心にウケているのだ。

カラーチェンジガーネットの品質と価格のまとめ

ガーネットの品質や価格を判断するためには、それぞれ3つの項目を考慮する必要がある。

【ガーネットの品質を判断する3要素】
「素の色見」「内包物の有無」「発色」

【ガーネットの価格を判断する3要素】
「希少性」「欠点」「需要」

どの宝石にも言えることだが、単に品質が高いから価格が高いという訳ではない。

品質の良さ、希少性といった項目にレバレッジを大きく掛けるのは「需要」なのである。

なので、宝石を購入する時には価格だけで判断せず、自らの感性で一番品質が良いと思う宝石を選ぶと良いだろう。

また、カラーチェンジガーネットを売却する時には、必ず複数社で査定を受けてから売却するようにしたい。

ダイヤモンドは4Cという品質・価格の判断基準があることに加え、圧倒的な流通量であるから対応できる鑑定士の数も多い。

しかし、カラーチェンジガーネットなどのダイヤ以外の宝石を適切に見れる鑑定士というのは数少ない。

中には、価格の判断が行えないので二束三文の査定額しか提示しないお店もある。
(買取NGというお店も多いので注意)

更に、カラーチェンジという特性を正しく評価できるお店はかなり少なくなってくるはずなので、必ず複数社の査定を受けて売却先を考えよう。

複数社の査定であれば、「一括査定サイト」で今のガーネットの査定価格を尋ねてみると良いだろう。

【宝石査定の窓口】
https://brand-satei.me/hoseki/

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