秒針が動かない!壊れたロレックスの取り扱い方法をプロが解説!

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高級時計の王様と呼ばれるロレックス。

一生モノの時計として愛用されている方も多い中で、残念ながら不具合に見舞われてしまう方も多数いらっしゃいます。

今回は、そんな高級時計の代名詞であるロレックスの秒針が動かない際の取り扱い方を、時計買取のプロ目線でご紹介いたします。

ロレックスが動かない時にまず行うこと

まずは、みだりに時計の裏蓋を開けて分解したり、リューズを強く巻いたりと無理矢理弄らない様にしましょう。

最初は、具体的な不具合箇所の特定とその後の判断を考えるべきで、「こうすれば直るかも知れない!」とあれこれ触れるのはやめておきましょう。

時計は数百のパーツが緻密に組み合わさって動作しているため、不具合の原因も様々な事案が考えられます。

部品の著しい摩耗や損傷を与える可能性もあるので、まずは落ち着いて原因の特定作業を行うことが大切です。

ロレックスが動かない時の3つの原因

ロレックスが止まってしまう原因の中でも、代表的なものをご紹介します。

中でも多いのは、生活パターンによる一時的な不具合と電池切れによる動作不良なのです。

1.生活パターンや使用環境による動作不良

特段修理を必要としないケースの不具合です。

定期的にオーバーホール等のメンテナンスを行っている場合、生活パターンや使用環境による動作不良は起きにくいのですが、久しぶりに着用していたり、長らくメンテナンスに出していないロレックスで多く発生します。

まずはこの項目をチェックして、心当たりのある箇所が無いかを確認してみることをオススメします。

磁気帯びによる秒針の遅れ・止まり・進み

【磁気帯びとは?】

磁気帯びとは、電化製品・磁石等から発生している磁気が時計に残留し、秒針や内部パーツの動作に影響を及ぼしていることがあります。

【磁気帯びの原因】

家電製品の近い場所で保管していたり、磁気が多く発生する場所に時計を置いてしまうと、磁気を帯びてしまいます。

スマートフォン・スピーカー・IHヒーター等は強力な磁場を発生させるため、腕時計にあまり近付けないように注意したい。

タブレット・スマホカバーの強力な磁石や、財布や鞄の留め具に使われる磁石にも注意しよう。

【確認と対処方法】

時計のリューズ部分に方位磁石を時計に近付けた際に、方位磁石の針が動くようであれば、時計が磁気を帯びている可能性があります。

市販の磁気抜き器を使用しての対処、または近くの時計修理店で磁気抜きを依頼すると解決します。念のために、時計修理店での磁気抜き・不具合チェックを行うことをオススメします。

また、磁気の強さは距離の二乗に反比例して弱くなるため、5cm以上離す事で磁気による影響を防ぐことができる。日常生活や保管の際には注意するようにしたい。

ゼンマイの巻き不足による秒針の遅れ・止まり

【ゼンマイの巻き不足とは?】

自動巻きの時計の場合、ゼンマイの巻き上げ量が不足している場合に、時計の秒針が遅れたり・止まったり、或いは進んだりする不具合が発生することがあります。

【ゼンマイの巻き不足の原因】

自動巻き時計は、時計内部のゼンマイが時計の揺れ(動き)に合わせて自動的に巻かれることで動作する仕組みのことを指します。

このゼンマイ部分の巻き上げが足りないため、時計の動作に影響が出ている状態が「ゼンマイの巻き上げ不足」の状態になります。

自動巻きの仕組みには2パターンあり、「左右どちらに回ってもゼンマイが巻き上がる仕組み(両方回転巻上)」と「左右どちらかの方向に回った時にのみゼンマイが巻き上がる仕組み(片方回転巻上)」が存在しています。

前者「両方回転巻上」は単純に左右どちらの動きでもゼンマイが巻かれるため、効率よく巻き上げられます。

一方で後者「片方回転巻上」は一方の動きでしかゼンマイが巻かれないため、前者と比べて巻上効率が悪く、結果として運動量が求められてしまいます。

そのため、「前に使っていた自動巻き時計は問題なかったのに、今の時計はスグに止まってしまうな」と思われる方も多く居らっしゃるのではないでしょうか。

【確認と対処方法】

5分程度軽く揺らし続け、秒針が動くかを確認しましょう。
動くようであれば、やはりゼンマイの巻き上げ不足による可能性が高いです。

対処方法は二つあります。
①運動量を確保してゼンマイの巻き不足を解消する。
②ワインディングマシン※を購入し、非着用時に巻き不足が発生しないようにする。

以上が確認と対処方法です。
自動巻きの仕組みが片方回転巻上の場合は、中々運動量の確保だけでは解決しないこともあるため、ワインディングマシンの購入をオススメします。
部品の劣化や潤滑油不足によって動きが悪くなっている可能性もあるので、気になる方は時計修理店で点検することをオススメします。

※ワインディングマシンとは、自動巻きの時計を保管する際にも、ゼンマイが巻かれるように運動させる保管用具のこと。

気温変化による一時的な不具合

【気温差による不具合とは?】

大体0℃~40℃の範囲を超える環境下におかれた場合に生じることがあります。時計内部の温度差による影響で、空気中の水分が結露してしまうと時計全体の動作に影響が及んでしまいます。

【気温差による不具合の原因】

時計の使用環境として想定されている温度を超えている時に発生します。その使用環境というのがおおよそ0℃~40℃であります。

気温差によって潤滑油やパーツの一部が劣化することもあり、結露以外にも時計に対して悪影響であることが多く、気温差が激しい環境での着用は避けた方が無難と言えます。

【確認と対処方法】

結露が発生している場合、時計のガラスが曇っていたり、水滴のようなものが文字盤やガラスに付着していることがあります。

曇り程度であれば、常温環境下で一定時間経過させると解消することが多いのですが、中には水滴となって取れなくなってしまう場合があります。
そのような場合には、早めに時計修理店に持ち込んで修理依頼することをオススメします。

2.電池切れによる動作不良(自動巻き以外)

最も単純かつ、一番良くあるパターンの不具合がこちらです。

時計修理を依頼したが、結局は電池切れによる症状であったという例は比較的多く、意外にも見落としがちな不具合原因の一つです。

  • 昨日まで正常に動いていたのに、突然秒針の動きが鈍くなった。
  • 時刻のズレが気になり始めていた。
  • 長らく陳列されていたロレックスを購入した。
  • 久しぶりに身に着けた。
  • 外部から強い衝撃を受けたことはない。

上記のような使用感の中でロレックスの動きが止まったのであれば、電池切れの可能性が高いです。

電池切れロレックスの対処方法

時計を優しく振り、異音の有無を確認します。
(※異音が確認される場合は、電池切れ以外の不具合である可能性が高いため、早めに時計修理店に持ち込みましょう。)

異音が無い場合は、40回程度リューズを巻いて動作の確認をします。
※クォーツ式の場合は、時刻合わせが可能かを確認します。
(ゼンマイが硬く巻き上がらない場合は、そのまま修理依頼しましょう。無理に巻くと壊れてしまいます。)

手巻き式時計の場合は、通常40回程度巻くことで正常に動作しますので、動かない場合にはゼンマイの摩耗等の部品劣化を疑いましょう。

クォーツ式の場合は、時刻合わせが可能であれば電池切れの可能性が高いため、電池交換キットを使用した電池交換か、時計修理店での電池交換を依頼しましょう。
(※もし、時刻合わせで秒針が動かない場合・重く感じる場合は時計修理店での不具合チェックをオススメします。)

3.部品破損・潤滑油不足等の動作不良

時計の電池不足ではなく、内部の不具合が原因で動作が止まっている可能性があります。

  • 時計を振ると異音が聞こえる
  • リューズを巻くと異音が聞こえる
  • リューズが硬くて巻けない
  • 動作はするが秒針がズレて動く
  • 特定の場所で針が止まる、動きが鈍る
  • 外部から衝撃が加わった形跡がある

上記場合は、時計の潤滑油が劣化しているか、部品が外れたり破損している可能性が高い症状です。

ロレックスの部品破損・潤滑油不足等の対処法

安易にリューズを巻いたり、時計を振ったりして動かそうとせず、最寄りの時計修理店/ロレックスサービスセンターに連絡し、検査・修理を受けるようにしましょう。

その前に、過去に修理歴がある場合は修理保証書・オーバーホールの歴がある場合はオーバーホール証明書を確認し、保証期間の有無を確認しておきます。

購入店独自の修理保証サポートを設けている場合もありますので、まずは何らかの保証サービスの対象になる製品かどうかをチェックしましょう。

その後、保証対象であれば指定のお店に連絡、それ以外の場合は民間修理店か正規店に依頼して修理します。

注意点として、ロレックスが認めた正規店以外での修理・点検はロレックスの正規保証対象外となる可能性があるので、必ず確認するようにしておきます。

また、正規ロレックスでの修理・点検は長期間に及ぶ可能性があるので、余裕をもって依頼することが大切です。

壊れてもロレックスも高く売れる

時計買取のプロとして、これだけは伝えておきたい事があります。

高級時計の王様であるロレックスは、壊れていても、動かなくても高く売れるんです。

なぜなら、「ロレックスは発売してきた時計の部品を製造から30年間は全て保管している」ので、正規品を用いたリペアが可能である事例が非常に多いことで知られているからです。

筆者の知人は数年前に、着用していたロレックスが動かなくなり、壊れたと思ってそのまま捨ててしまったことをとても後悔していました。

壊れていてもロレックスは、修理工房でのリペア→再販する例や、パーツに対する価値、展示品としての価値など、様々な用途によって活かされることが多いため、状態が悪い品であっても捨てるよりは売却された方が良いかなと思います。

しかし、壊れているロレックスを買取に出すのであれば、買取業者によって判断はピンキリで分かれるため、なるべく多くの会社へ査定依頼するようにしましょう。

自社修理工房の有無、取引ルートによって大きく価格が異なるため、一社から「買取不可」と言われても諦めずに他社を探してみると良い結果に繋がります。

私たちが運営する時計一括査定サービスでは、壊れたロレックスの査定依頼も受け付けています。
(※一括査定とは、一度の申し込みで複数の買取業者に査定依頼、結果を簡単に比較検討できるサービスのことです。)

査定結果を比べることが重要なサービスなので、サービスに加盟している買取店も他社と比べて負けない査定価格を提示しようと意識するため、いちばん高い買取店を簡単に見つけることが出来ます。

利用・キャンセルも無料なので、気になる方は全国の買取店にロレックスの価格を尋ねてみては如何でしょうか。
【時計査定の窓口】
https://brand-satei.me/tokei/

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